- Google Playの要件に対応するため、Android関連APIとデフォルトのターゲットSDKが更新され、Play Storeでの更新が可能になるよう互換性変更が行われた。
- iOS向けでは最小サポートバージョンが15.0に引き上げられ、最小ターゲットのエクスポートオプションが追加され、32ビットエクスポートが削除された。
- その他にセキュリティ・依存ライブラリ更新や音声・レンダリング・ビルド周りの修正など20件ほどの修正が含まれると告知されている。
ストア要件に合わせたプラットフォーム側互換性調整
AndroidはデフォルトのターゲットSDKを36に上げ、Android API周りの互換性変更を行った。iOSは最小バージョンを15.0に引き上げ、最小ターゲットのエクスポートオプションを追加し、32ビットエクスポートを削除した。加えて依存ライブラリの更新や多数の不具合修正が含まれる。
- Platforms: Android — デフォルトのターゲットSDKを36に引き上げ、Android API周りの互換性調整を実施(Play Store向け対応)
- Export: iOS — 最小バージョンを15.0に引き上げ、最小ターゲットエクスポートオプションを追加、32ビットエクスポートを除去
- Network / Thirdparty — mbedTLSの更新とlibpngの更新など依存ライブラリのアップデート
- 各種バグ修正:オーディオ割れ修正、ビルド出力保存、レンダリングと物理の調整など
変更前:3.6.2やそれ以前では、既存のAndroid/iOSエクスポート設定やバイナリが当時のストア要件に準拠しており、新しいストア要件に合わせた追加の互換性作業やビルド調整が必要になる可能性があった。
今回:3.6.3に更新すると、Android向けのターゲットSDK設定やiOSの最小ターゲット設定が今回の変更を反映したビルドが生成されるため、これら要件を満たす形でのエクスポートができるようになる。
実務上の差:今回の更新でエンジン側のAPIとエクスポート設定が要件に合わせて調整されるため、開発者側で行っていたストア準拠のための手作業による互換性パッチや個別の修正を減らせる可能性がある。一方、iOS向けの最低サポート引き上げに伴い、ターゲット指定の見直しや古いアーキテクチャの除外対応が必要になる点は変化として残る。
エクスポートとビルド設定に及ぶ現場への影響
ストア向けアップデート時に、今回のリリースでエンジン側が要件対応を行うため、AndroidとiOS向けのエクスポートを行う担当者は3.6.3への切り替えでエクスポート設定の調整工数が変わる可能性がある。特にiOSは最低バージョンや32ビットの除去に伴い、古い対象を想定したプロジェクト設定の見直しが必要となる場合がある。
主な対象:Android/iOS向けに配布・更新を行うGodot 3.6.x利用者、エクスポート設定やストア申請を管理する開発者
配布向けビルド工程での位置付け
配布・ストア提出前のビルドは3.6.3で再ビルドして挙動を確認すると、今回のプラットフォーム要件変更が反映された出力を得られる。既に3.6.2を使用している場合は大きな互換性問題は想定されないと案内されているが、iOS向け設定の確認は必要となる。
動作不具合や回帰の報告促進
リリースノートは今回の修正点を列挙しているが、プロジェクト固有の回帰が発生する可能性があるため、問題があれば公式のIssue検索後にバグ報告するよう案内している。
Godot Engine News:Maintenance release: Godot 3.6.3
元情報公開日:2026年8月22日